月別アーカイブ: 2021年6月

Archive #33  断捨離シリーズ(5)

断捨離と称して正体不明の古い箱を引っ掻き回していたら、当時のOHIO大学の学生新聞(The Post)に包まれるように1976年春にAthensで買った電卓が出てきた。電池を入れてみたら点灯して計算もできた。なんか感動した。ああ、また捨てられないものが出てきたよ〜。

さらに涙腺を熱くしたのは、背面をみるとMade in Japanとある。そうだよね。産業立国を目指して日本は頑張ってたんだよね。1976年9月に毛沢東が亡くなり、その後中国は近代化への道を恐ろしいスピードで歩み始める。で、その約10年後にアメリカで日本製ラジカセがボコボコにされることとなる。この程度を歴史とは言えないだろうが、「断捨離」感慨深い。

追記(というか余談) 上の写真にWendy’sの広告が見える。1976年の4年後にこのハンバーガーの日本市場の担当営業となる。その研修で当時Wendy’s社の本社があったコロンバス(オハイオの首都でAthensから車で2時間弱ほど)に研修で出張し、日本に戻った1年後にまたAthensを訪れることとなる。なにが辛かったかと言うと、一号店(銀座)ができるまで、毎週のように新商品開発の試食会に立ち合いがあったこと。美味いも不味いも食べまくり、シュリンプバーガーの導入が決定したときは、ハンバーガー地獄から脱出できると本当に喜んだ。

Archive #32 断捨離シリーズ(4)

この半券はやはり当日のLIVEを記録した(たぶんFM東京のエアチェック)カセットテープのプラスティックケースの中から出てきた。てっきりAthensで見たと思っていたが日本で見に行っている。帰国したのが、1978年12月中旬。で、Doobieのチケットを12月の28日に銀座の鳩居堂のプレイガイド(当時はチケット売り場があった)で購入にしている。本当はアリーナで見たかったのだろうが、2階スタンド席D列となっている。でも外タレ価格の1/3というご時世。

ライブは “Jesus is Just Alright“からは始まったことを強烈に覚えている。OHIOの片田舎を友人の車でドライブ中、サンダーストームに出くわして怖い思いをした。その時車内のラジオから流れていたのがこの曲で、そのイメージが一瞬重なったからだ。確か、サンダーストームもライブもbacchanがいたと思う。聞いてみたら、「サンダーストームのDoobieのほうがほんと死ぬかと思った!ということでよく覚えている」と言っていた。

これもまたインターネットのおかげで、当日の記録がごそごそ出てくる。半券一枚で、1日過ごせる、これが断捨離の醍醐味。ってかあぁぁ?

参考

SetList
01 – Jesus is Just Alright 02 – Long Train Runnin’ 03 – Sweet Maxine 04 – It Keeps You Runnin’ 05 – Take Me In Your Arms 06 – Open Your Eyes 07 – What A Fool Believes 08 – Neal’s Fandango 09 – Echoes Of Love 10 – You Made That Way 11 – Black Water 12 – Steamer Lane Breakdown 13 – Road Ange 14 – China Grove 15 – Takin’ It To The Streets 16 – Listen To The Music

THE DOOBIE BROTHERS is
Patrick Simmons (Guitar, Vocals)
Michael McDonald (Keyboards, Vocals)
John Hartman (Drums)
Keith Knudsen (Drums, Vocals)
Tiran Porter (Bass, Vocals)
Jeff Baxter (Guitar)

二度目の来日公演となった79年2/22の武道館公演のSBD収録アイテムです。 2009年の来日で10回目の来日を果たすDOOBIE BROTHERSですが今回のアイテムは78年名作「Minute By Minute」をリリースしメンバーにも第二期黄金期を作り上げたマイケルマクドナルドがメンバー入りし最高の時期の日本公演でDOOBIE BROTHERSファンには、たまらない演奏をハイテンションで聴くことが出来ます。DOOBIE BROTHERSのブート盤は以外にもSB収録が多く市場に出回っていますが日本公演のブート盤は何故か殆ど市場で見かけることは無く大変貴重な音源です。演奏内容 音質は最高としか言いようがありません、一部「What A Fool Believes」でマスターに起因する音抜け箇所があるのが唯一残念な点ですが、さすがに日本公演と言う事もあり「Black Water」で日本のヒット曲 坂本九の「Sukiyaki」を演奏したりとサービス精神も最高で各演奏曲もハイテンションで聴かせてくれます。チューニングの際のモニターノイズなども収録されていてそのノイズがコンサートの臨場感を盛り上げます。最高に素晴らしいアイテムです。

LIVE BOOLEGより

Archive #31

2017年6月27日、「ちょっと永眠してくるね」と言い残してTOTOは旅立った。その頃を境に、鳥だとか川や海といったフィールドの音を録って、それらを断片的に脈絡もなくトラック化していくというスタイルの楽曲が多くなってきた。

あるとき、どうしてもTOTOの存在感がある楽曲を残したくてTOTOの鳴き声を探しに探した。TOTOは陽気だが、あまり声をだしたり、ましては吠えたりしないワンコだったので苦労した。結局、bacchanのiphoneの中にひとつだけ見つかったのでデモ曲を作った。

完成度がイマイチだが雰囲気はあると思う。その後、aoがリミックスしてくれたsoundcloudのトラックoto-to-toto-to-bacchanの人物紹介に掲載している。TOTO永眠週間としてのbacchanの企画である。

あれから4年、ものすごいスピードで時間が過ぎて行く。

Archive #30 “The Rain”

Archive #21 でこの曲のデモ版を取り上げた。いずれ完成版のThe Rainをお聴かせしますといいつつ、実を言うとボーカルのミックスがしっくりとこないまま放置していていた。。ボーカル録りやボーカルと演奏トラックとのミックスは当時からほんと下手くそで、同じようにしまっちゃった曲が結構ある。ここは一念発起してボーカルのミックスの練習をしようと、この曲を少しずつリファインしてきた。最近、ようやくボーカルミックスのコツが分かってきたような気がする。

そもそもこの曲の歌入れにも思い出がある。まだ完成していない歌詞の断片を書いた僕のメモ用紙をかっさらってLEEくんが、ダイナミックマイク片手にアドリブ的に歌い始めたものを録音した。まだ、意味不明な内容なので、いずれはちゃんと作詞して欲しいと思う。

いずれ、また、のためにカラオケバージョンも掲載しておくことにする。

件のメモ用紙、、(ジョンレノンの残した歌詞メモのようにいつかオークションにかかったりして。。ないない。)

Archive #29 断捨離アーカイブシリーズ(3)

テープ断捨離作業が続いている。今のままでは多分終わらないと思う。なぜなら、捨てる前に聴いているからだ。デジタルデータのように、聴きたいパートを瞬時に再生できないのでフォワード、ストップ、再生を繰り返してい判断している。でも、なんか楽しい。嬉し恥ずかし音が満載である。

この音源は60分テープ片面いっぱいに一曲を作るための録音素材がつまっていた。自分でいい加減に作詞した歌もうたっている。平成13年6月20日午前2時半TAKE8とかいう声も入っている。ちょうど20年前に、たぶん、サンプリングの音源を寄せ集めて、なんかのデモテープを作っていたらしい。特に、聴いていて思い出せないのが、ピアノの音源だ。拍のズレなど妙にリアルだし、打鍵感も生々しい。いったい、どうやってこんな素晴らしいブルースピアノを録ったのか謎である。

ピアノ音源

間奏フル

ああ、仕事があるっちうのに夜更けも夜更けに、こんなことしていたんだと感慨に耽っている。

Archive #28 断捨離アーカイブシリーズ(2) 

断捨離進行中。とうとうカセットテープに手をつけてしまった。1968年ごろから1980年くらいまでのエアチェックテープが結構な量ある。レコードかCDと同じものはポイすることにしたが、中には貴重な録音もある。写真は、1973年のサンタナ東京公演にカセットを持ち込んで録ったもの。ブートレグ海賊行為にはちょう厳しかった時代(いまでも)、今から50年も前の音、聞いてみたくなるのが人情じゃないですか。ところが、テープの劣化が激しく、プレーヤーの中でテープがぐちゃぐちゃに絡まってしまい、聴くどころではない。若い頃なら、鋏とピンセットとスプライシングテープで繋ぎなおしただろうが、この老眼と手先の不確かさ、ぐちゃぐちゃになったテープを袋に入れてしまってしまった。いつか修復するつもりなのか?これが断捨離なのか?思い出の一品の顛末である。